ことば

なんだかなー
メールやネットの掲示板を活発に利用することで、書き言葉と話し言葉の違いが、かなり小さくなってますよね。
言葉の誤用もおおいですが、それより問題なのは、発音しやすいような音のならびに、勝手に変えてしまうことだと思います。
たとえば、コミニュケーションやシュミレーション。
それぞれ、ほんとは、コミュニケーション(communication)、シミュレーション(simulation)です。
これらは、言語を、ちゃんと捉えずにあやふやなまま使うのが当然、といった風潮の兆しじゃないかなと思います。


あと、丁寧に話そうとして、なんとなく聞いたことのあるフレーズを、不確かなまま使ってしまうケース。
これの代表格は、「ご教授お願いします」(正解は「ご教示ください」)。
これねー、これは結構ややこしいんですよ。
まず、動詞としての「教授」は確かにあるんです。意味は辞書を引いてもらったらわかるのでイメージで話すと、教壇に立って、物事を体系的に「教え授ける」ことです。
で、よく誤用するシチュエーションは、質問とかで何かを教えてもらおうというときに、末尾にとってつけたように書くってパターンですね。
この場合、別に何かを筋道立てて教えてもらおうというわけでなく、ある事柄についてちょっと教えてよ〜って意味ですよね。
そういう時は、「ご教示ください」です。音似てますよねー


せっかくだから付け足しますけど、「ご教授」というように「ご」をつけて、誰かに教えてもらう(orもらった)ことを尊敬語で話す場合があります。
たまに「ご教授ご鞭撻のほど〜」って書く人が居ます。これは、間違いではないんですが、一般的ではありません(ほとんど誤用に近いです)。
こういった文の場合、定型が決まってて、そのとおりに書かなくては、底の浅さを見せることになってしまいます。
じゃー、なんて書くの、というと、「ご指導、ご鞭撻〜」です。で、同じ文の中で、この表現を繰り返し使うのは不自然なので、2回目に「ご教授頂いた」とか書くわけです。


続きはこんど